トリプルガラスは不要。ペアガラスで十分だった我が家

素人夫婦の建てた家としてこのブログを書いているのですが、実はまるっきり無知という訳ではないです。
妻はTOTOでショールームレディをしていました。
そして私は学生の頃、熱力学の研究室に入っていて主に住宅の暖房効率なんかを研究していました。
と言っても、熱って目に見えないので、私には最後まで分かりませんでしたが…。
何となくな私の説明を踏まえて書いているので、鵜呑みにしないで下さいね(´・ω・`)

住宅の熱力学

熱力学って聞いて、ピンと来ますか?
ましてや住宅に熱力学です。
住宅なので、耐震強度やなんかの強度計算はイメージ出来ると思います。

実は家の暖房効率も全て計算で出せます。

外気温が3度の時に室内を20度にするにはどれだけの出力のストーブが必要か?という事が計算で出ます。
逆に外が暑い夏でも、どれだけの冷房効果のあるエアコンが必要かということも計算で出せます。

営業トークがウザいハウスメーカーさんに『エアコンとストーブを買うので冷暖房効率の計算は出来ますか?』って聞いてみると少し引くかも知れませんよ(^^)
住宅の強度計算は必ず必要なのでハウスメーカーさんで間違いなく出来るはずです。
けれど、熱力学の計算がメーカさんは中々いないと思います。
DAIKINなどのメーカーさんはこの手のプロがほとんどだと思います。
研究室の先輩がDAIKINに就職してたので間違いありません。

トリプルガラスとペアガラス

前置きが長くなりましたが本題です。
材質ごとに熱伝導率は決まっています。
大体ガラスは1,その間の空気は(厳密にはアルゴンガスが封入されているそうだ)0.02ぐらい。

なのでペアガラスだと、1×0.02×1=0.02
トリプルガラスだと1×0.02×1×0.02=0.0004

なんとなくの計算ですが、トリプルガラスだと、ほぼ熱は伝わって来ないような感じがするのは分かると思います。

けれど、そこまでの断熱性能が必要かどうかが重要です。
ペアガラスでも十分なのに、わざわざトリプルガラスを採用する必要があります?
外気が-20度とかなら間違いなくトリプルガラスを入れたほうが良いですが、せいぜい-5度ぐらいと言うならそこまで必要性を私は感じません。

我が家はペアガラス


冬場でもせいぜい-3度ぐらいの環境です。
廊下のない我が家ですが、石油ストーブ1台とサーキュレーターで家中暖かかったです。


日中はストーブを付けなくてもいいぐらいの日も有りました。

トリプル、ペアガラスよりも重要な事

ガラスが2枚だろうが、3枚だろうがそこの断熱性能よりももっと重要な部分があります。
ガラスの周りです。
今は大抵、樹脂のサッシになって居るはずです。
ここが昔だと金属でした。
アルミサッシだと熱伝導率が200超え。
この金属の窓枠の部分が兎に角、熱を伝えやすいんです。

絶対に窓枠は樹脂製にしましょう。
金属枠だと、ガラス面よりも先に結露し始めまよ。
ちなみにペアガラス、樹脂サッシの我が家は結露は一切しませんでした。

予算が有り余っているのならトリプルガラスも良いと思います。
(北海道の様な極寒地域では迷うことなくトリプルガラスを入れる事をオススメしますが…)
トリプルガラスとペアガラスの値段差はかなりあると思います。
そのお金があるなら他に使った方が良いような気がします。

無駄にトリプルガラスを勧めて来るようなハウスメーカーさんは少し慎重になった方が良いかも知れませんよ。